センター試験にムーミン

日本の大学入試センター試験の地理にムーミンの問題が出題されたことが話題になっています。
フィンランドでも。

ムーミンの舞台はフィンランドとするのが正答になっているようですが、ムーミンの舞台は「ムーミン谷」であり、それがフィンランドかどうかはわからないという議論になっています(笑)



昨年はフィンランドの独立100周年だったので、何かとフィンランドのことが話題になっていたので(日本ではそうでもないかも)、その年のトレンドを取り込んだ出題という意味では良いですが、センター試験の出題としてミスだったのでは・・・。
せめて、作者の出身地を問う問題だったら良かったのに。


出題が不適切だったということで、全員正答扱いとかになるんでしょうか。
今後の動向が気になります。

自転車用スパイクタイヤ

年が明けて、より一層冷え込むようになりました。
最高気温ですら毎日氷点下です。

ダイヤモンドダストはまだ見られていませんが、時間の問題です。


気温がここまで下がると、常に路面は凍っています。
それでもフィンランドでは自転車に乗ります。
(中にはバイクに乗っている強者も・・・)

留学生にとってはアイスバーンで自転車に乗ることは困難を極めるのですが、そんな人の強い味方がスパイクタイヤです。
多くの留学生は中古の自転車に乗っていることを考慮すると、スパイクタイヤの値段は自転車本体の価格とあまり変わらないことになります。

こちらに来る前から、自転車用のスパイクタイヤがあるとは聞いていましたが、どんなものかはgoogleで検索するとすぐに出てきます。

https://www.google.fi/search?q=%E3%82%B9%E3%83%91%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A4+%E8%87%AA%E8%BB%A2%E8%BB%8A&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ved=0ahUKEwi8qoqJ2cjYAhXkHpoKHTq-ALgQsAQINA&biw=1278&bih=780

これを見てイメージしていただけると良いかと思います。
スパイクというか、小さな金属の突起がタイヤに付いているイメージです。


この効果はどれほどあるのかと疑問に思っていたのですが、実際に使ってみると、思いのほか快適です。
ノーマルタイヤとは比べものにならないくらい滑りません。

特に、これからの季節のように完全に路面が凍っているとスパイクが真価を発揮します。
ちなみに、路面がシャーベット状のときはあまり意味を為しません。
ある程度、除雪されて、残った雪が固まっているときに一番よく働いてくれるようです。

もちろん、雪のないアスファルトの上でも問題なく走れます。
相当アグレッシブな乗り方をしていたら例外もあるかもしれませんが、スパイクのせいでアスファルトでは滑ったりするということは基本的にありません。


これからの季節、自転車に乗るのに恐怖を感じている方はぜひ一度試してみると良いと思います。

Hyvää uutta vuotta!

あけましておめでとうございます。
初めて日本以外の国で年越しをしました。

年越しはヘルシンキで。至る所で打ち上がる花火を見ながら新年を迎えました。
日本の年越しとは随分雰囲気が違います。


てっきり、花火は一箇所で打ち上がるのかと思っていたのですが、至るところで好き勝手の打ち上がる花火たち。
一箇所だけ、おそらく公式と思われる大きな花火が打ち上がりました。
年越しと同時に大規模な花火が打ち上がりました。

それでも日本の花火に比べると微妙です。
日本との最大の違いは煙なんて気にせずに終わるまで一気に打ち上げてしまうということ。
このおかげで、飽きずに迫力満点の花火を見続けられます。
しかし、それも10〜20分程度だったと記憶しています。
日本のように2時間にわたる花火ショーとはいかないようです。


フィンランドでは新年よりもクリスマスを盛大に祝うので、新年の方の盛り上がりはイマイチです。
クリスマスはフィンランド人にとって最大のイベントらしく、日本のお正月のように一族勢揃いで過ごすようです。
そんなこんなで、フィンランドは1月3日にして、すでに平常運転のご様子。
さて、いつまでも休んでないで研究を再開することにします。

氷点下の世界

12月も下旬になり、気温は連日氷点下を記録しています。


気温が氷点下になると、当然、雪は溶けません。
あたりは一面雪景色です。

フィンランドは「森と湖の国」ですが、ほとんどの湖は既に凍っています。
湖でスケートができるところもありますが、さすがにこの時期はまだそこまでの氷にはなっていません。
ラップランドに行けば、もうできるのかもしれませんが。

こちらの来る前は、冬は毎日ダイヤモンドダストが見れると聞いていましたが、それもまだ見られていません。
ようやく雪が消えなくなった程度ですから、まだこれからでしょう。


雪は消えなくなり、路面には常に雪があります。
ですが、当然のように人々は自転車に乗って生活しています。

日本では見かけることはありませんが、この国には、自転車にもスパイクタイヤがあります。
一応、これを使えばアイスバーンの上でも自転車で走れる。ということなのですが、実際に使用している人はほとんど見かけません。
留学生ですら使っている人はあまりいないのが不思議でたまりません。

疑問に思ったので、とあるフィンランド人に聞いてみたところ、
「大抵の道には砂を撒いてあるから、これがスパイクタイヤと同じ役割をするんだ」
という回答をいただきました。

確かに、砂があるだけでスリップの危険性は大きく変わりますが、それでも滑りますよね?



また、凍った道を自転車で平然と走っているフィンランド人を観察していると、当たり前のように滑りながら角を曲がって行きます。
もはや、わざと滑らせているかのように。

これも「慣れ」なのか?

雪の積もらないところから来た人には到底理解できない感覚です。
そんなわけで、今日も滑らないように用心しながら、平地でのみ自転車に乗っています。
もちろん、「ノーマルタイヤ」で。

100周年の独立記念日

更新の間隔がしばらく空いてしまいました。

12月6日はフィンランドの独立記念日でした。
それに加えて、今年は独立100周年の記念すべき年。

フィンランドに来たときから100周年で盛り上がってはいましたが、独立記念日の前の1週間の盛り上がりは特にすごいものでした。
街中どこもかしこも「Suomi100」。
イルミネーションで街は青に染まっていました。


テレビでは大統領が主催する晩餐会の様子が中継されます。
これを家族で見ながらすごすのがフィンランドの独立記念日の過ごし方です。

晩餐会の招待客を出迎える大統領の握手が約3時間にわたって続きますが、これを延々と見るのです。

コンテンツ的には、日本では全く成り立たないテレビ番組だと思いますが、日本でいう年末の紅白的な存在なのかなと感じました。
紅白のほうがよっぽど面白いですが(笑)


そうした独立記念日が終わると、街は一気にクリスマスムードに変わります。
街の至るところにイルミネーションが施され、ヘルシンキの街も日本ほどではありませんが、明るくなっています。

今年は雪が降る日も多く、ブラッククリスマスではなさそうです。
あと1週間ほどで昼が最も短くなりますが、イルミネーションと雪の反射でなんとか明るく過ごせそうです。

フィンランド留学で英語は上達するのか

留学先としてはアメリカやイギリス、オーストラリアなどの英語圏の国々が人気です。
特に、学部生の交換留学では英語力の向上が目的であることが多いため、英語圏の国々が選ばれるのも理解できます。

一方、ヨーロッパのほとんどの国は公用語が英語ではありません。
フィンランドも例に違わず、フィンランド語とスウェーデン語が公用語です。

ただし、他のヨーロッパの国々との大きな違いは、ほとんどのフィンランド人は苦もなく英語をしゃべれることです。


英語だけで生活できる国、フィンランド

フィンランドでは、英語さえできれば十分生活していくことが可能です。
ほとんどのフィンランド人は英語ができます。また、英語で開講されている授業も多く、英語のみで学位が取得できる修士課程もたくさんあります。

そのため、留学生の中にはフィンランド語は一切勉強せず、英語だけで生活している人も多数います。
特に、ヨーロッパ各国からErasmus+の制度で留学に来ている学生たちは、フィンランド語には見向きもしません。
そして、ヨーロッパの国々の言語の多くは英語との共通点が多いため、英語で生活することは日本人と比べると全く苦になりません。


英語とは似ても似つかないフィンランド語

フィンランド人は英語が喋れることは何度も書いてきましたが、実際、フィンランド語と英語は文法についても、単語についても全くと言って良いほど違います。
そのため、フィンランド人が英語を喋るときはゆっくりと喋っているように感じられます。
おそらく、日本人が英語を喋るときほどではないにしても、ある程度考えながらでなければ話すのが難しいのだと思います。


フィンランドの大学内での普段の会話は?

フィンランド人は英語が話せるとは言っても、大学内での普段の会話はもちろんフィンランド語です。
友人同士のコミニュケーションも、教授同士の会話も当然フィンランド語です。

1年程度の交換留学で、フィンランド語をちょっと勉強したくらいでついていけるようなものではありません。
また、フィンランド語がわからない人がいても、その人に関係することでなければ基本的にフィンランド語での会話が続いていきます。
したがって、フィンランド人とのコミニュケーションは必然的に少なくなりやすいです。

シャイ

そして、よく言われることですが、フィンランド人はシャイです。
廊下でちょっとすれ違ったくらいでは話すようにはなりません。
こちらから積極的に話しかけるようなことがなければ、フィンランド語でフィンランド人同士で仲良くしているので、留学生が英語を使う機会すら与えられないのです。


何が言いたいのか

結局のところ、フィンランド留学で英語力を向上させることは非常に難しいです。
特に、1年くらいの短い期間の留学ではより困難でしょう。

つまり、英語力を向上させようと思ったら、素直に英語圏の国に行くことをおすすめします。
一方、フィンランドでなければ学ぶことができないことがある人はフィンランドに来るのが良いと思います。
ただし、英語力の向上にはあまり期待しないことです。
英語で話す機会が少ないことに加えて、フィンランド人もネイティブではないため、ネイティブの感覚とは違った部分も多くあるはずです。発音もかなりフィンランド語訛りです。

フィンランド留学は目的をよく考えて選択するべきと言えるでしょう。

ラップ

食品用のラップです。

最近、フィンランドのラップを初めて使いました。
ドイツなんかの情報によると、現地のラップは使いにくいとはいえ、そこまで酷いものではないと聞いていました。


実際に、フィンランドのラップを使ってみた感想は。。。



「想像以上に酷い」



まず、ラップを取り出すのが困難です。
ロールが回転しません。


次に、カットできません。
刃がほとんど切れないのです。
ラップの方が刃よりも強いので、ラップの箱が変形するばかりでまったく切断できません。


そして、そんなにくっつきません。
これはまあ、仕方ないでしょう。
炊いたご飯を冷凍しておくには、この程度の粘着力でも十分です(笑)



そんなこんなで、フィンランドのラップの個人的評価は最低です。