氷点下の世界

12月も下旬になり、気温は連日氷点下を記録しています。


気温が氷点下になると、当然、雪は溶けません。
あたりは一面雪景色です。

フィンランドは「森と湖の国」ですが、ほとんどの湖は既に凍っています。
湖でスケートができるところもありますが、さすがにこの時期はまだそこまでの氷にはなっていません。
ラップランドに行けば、もうできるのかもしれませんが。

こちらの来る前は、冬は毎日ダイヤモンドダストが見れると聞いていましたが、それもまだ見られていません。
ようやく雪が消えなくなった程度ですから、まだこれからでしょう。


雪は消えなくなり、路面には常に雪があります。
ですが、当然のように人々は自転車に乗って生活しています。

日本では見かけることはありませんが、この国には、自転車にもスパイクタイヤがあります。
一応、これを使えばアイスバーンの上でも自転車で走れる。ということなのですが、実際に使用している人はほとんど見かけません。
留学生ですら使っている人はあまりいないのが不思議でたまりません。

疑問に思ったので、とあるフィンランド人に聞いてみたところ、
「大抵の道には砂を撒いてあるから、これがスパイクタイヤと同じ役割をするんだ」
という回答をいただきました。

確かに、砂があるだけでスリップの危険性は大きく変わりますが、それでも滑りますよね?



また、凍った道を自転車で平然と走っているフィンランド人を観察していると、当たり前のように滑りながら角を曲がって行きます。
もはや、わざと滑らせているかのように。

これも「慣れ」なのか?

雪の積もらないところから来た人には到底理解できない感覚です。
そんなわけで、今日も滑らないように用心しながら、平地でのみ自転車に乗っています。
もちろん、「ノーマルタイヤ」で。