学生証

今日はフィンランドの大学の学生証について書きたいと思います。

日本の大学の学生証は、大学が学生に対して直接発行します。
そのため、大学によってデザインや機能が異なります。
今でも酷い大学だと紙の学生証もあるとかないとか。
大抵の大学はプラスチックカードになっていて、磁気だったりICだったりが付いているのが一般的だと思います。


フィンランドでは、大学ではなくfrankというサービスを使って学生証を発行しています。
まず、学生証を発行するためには、Student unionに加入する必要があります。

おそらく、ほとんどの大学ではStudent unionに加入することが必須になっていると思います。
これに加入すると、様々な学割サービスを受けることができます。
そして、学生証を発行することが可能になります。

学生証の発行はFrankのWebサイトから行います。

www.frank.fi


ここでは、英語のページも用意されているので留学生も安心です。
大学からFrankに情報が登録されると、発行できるようになります。


学生証にはいくつか種類があります。

プラスチックカード

まず、1つ目はただのプラスチックカードです。
これはフィンランド国内でのみ有効で€15.15の費用が掛かります。

プラスチックカード+国際学生証

2つ目はさきほどのプラスチックカードに国際学生証のライセンスを組み合わせたものです。
フィンランドに留学している間にヨーロッパを旅行する予定のある方は各国で学割サービスを受けられる可能性があるので、こちらを選択するのが良いと思います。
こちらは、さきほどのプラスチックカードの費用に加えて、国際学生証のライセンス料としてさらに€15かかります。
合計すると€31.15の費用で発行できます。

プラスチックカード+デビッドカード

3つ目はデビッドカードとセットになっているタイプです。
こちらはフィンランド人やスウェーデン人でないと発行するのが難しいようです。

アプリ

そして、4つ目はスマホアプリです。

これはプラスチックカードの学生証と合わせて利用できます。
プラスチックカードの学生証の発行には少し時間がかかるので、それまでの間はアプリを学生証として利用することができます。
もちろん、カードが届いた後も利用できるので、スマホさえ持って入れば学生証の役割を果たしてくれます。
費用は、無料です。最もリーズナブルな学生証です。
また、アプリの場合、€3で国際学生証のライセンスも加えることができます。
このライセンスは、カードとは別になっているので、プラスチックカードに国際学生証を付けた場合でも、アプリでそのライセンスを利用したい場合には別途支払う必要があるようです。

スマホアプリが学生証になっているというのは、日本ではおそらくまだない制度だと思います。
非常に便利なので、日本でも早く導入してほしいものです。